まだ結婚できない男

看護師・Chad (33歳) ルックス、収入、社会的地位、全てにおいて人並み以下。ひねくれた性格ゆえに、33歳になった現在も、独り身生活を謳歌している。 しかし、時は人生100年時代、心の底では将来に不安を覚えないでもないChad。

〜笑いのびっくり効果〜

笑うと風邪をひきにくい?

笑いは成人病予防に効く?

笑えばボケ防止になる?

そんな調子のいい話があるのかい?

これが実際にあるんです。

昔から「笑いは百薬の長」とか、「一笑一若(一度笑うと、一つ若返る)」などといわれますが、最新の医学研究では、笑いによる驚くべき健康効果が明らかになっています。

 

  1.笑うと痛みがひく?


笑うと“脳内麻薬”といわれるベータエンドルフィンが分泌され、モルヒネを上回る鎮静・鎮痛効果を発揮します。これは“ランナーズハイ”の一因とも言われています。リウマチ治療研究者の吉野槙一博士の実験によると、リウマチ患者に林家木久蔵(現・林家木久扇)師匠の落語を聞いてもらって痛みの程度を調べた結果、落語の後は全員痛みが楽になり、その効果が3週間持続した人もいたそう。

 

  2.笑うと痩せる?


爆笑するとよくお腹が痛くなりますが、大笑いすると腹筋や横隔膜を激しく上下させるので、かなりの運動量になります。目安としては3分ほど笑うと約10kcalの消費になるとか。また、笑うと呼吸が活発になり、酸素消費量や血流も増えるので、中性脂肪を燃焼しやすくなります。

 

 3.笑うと冷えが解消する?


東洋医学では「万病一元、血液にあり(あらゆる病因は血液にある)」と言われます。大いに笑って筋肉と横隔膜を存分に動かすと、全身の血の巡りがよくなります。また、副交感神経が優位になることで手足が温かくなります。

 

 4.笑うと肩こりが治る?


ストレスがあると、交感神経が緊張して血行が悪くなり、筋肉も緊張し、肩こりの原因になります。笑うと交感神経の緊張が緩み、副交感神経が優位になるので、心身がリラックスしてストレスが解消され、肩こりの緩和につながります。

 

 5.笑うと胃もたれしない?


笑うことで腹筋や横隔膜が動いて内臓のマッサージになり、胃腸の血流がアップ。また、副交感神経が優位になることで胃酸や唾液の分泌も促進されます。ドイツの哲学者カントも「笑いは消化を助ける。胃酸よりもはるかに効く」という名言を残しています。

 

 6.笑うと傷が治りやすい?


傷口がふさがるのは、傷ついた所にもしっかりと血液が巡るからです。笑うと血液の抹消循環がよくなるので、傷やケガの治りが早くなります。また、笑うことで免疫力が上がるので、自然治癒力がアップし、傷口の感染予防にも一役。

 

  7.笑うと美肌になる?


笑うと目の周りや頬、口角など顔の表情筋が動くので、血行が促進され、肌の新陳代謝もスムーズに。シミや大人ニキビの予防になり、肌の色ツヤもよくなります。また、免疫力が上がるので、アトピー性皮膚炎の治癒力も高まるといわれています。

 

  8.笑うと頭が冴える?


笑うことで“記憶の中枢”と呼ばれる海馬(新しいことを学習する際に不可欠な大脳の器官)の容量が増えると言われています。また、笑うと脳の血流量がアップするため、脳の働きが活性化されます。笑いを理解するためには多くの脳神経細胞を使うため、ボケ防止になるという説もあります。

 

  9.笑いはがんに効く?


岡山県の医師・伊丹仁朗博士の実験によると、がん患者に寄席を見せ、その前後に採血をしたところ、がん細胞を殺すナチュラルキラー細胞が正常値より低めだった人は、観劇後に全て活性化していたそうです。笑いだけでがんは治せませんが、がんに負けない免疫力を養う一助になるといえるでしょう。

 

 10.笑えば幸せになる?


“癒しのホルモン”と呼ばれるセロトニンの不足は、うつなど心の病の原因になりますが、笑うことで脳幹からセロトニンが放出され、精神バランスが整います。また、“ハッピーホルモン”の異名を持つベータエンドルフィンが血中に分泌され、多幸感がもたらされます。