お餅美味しいですよね
1.餅は温度によって硬さが変わる
餅は冷えると硬くなる上、くっつきやすさも強くなります。調理後に熱くなった餅でも、口に入れていると体温程度まで温度が下がります。また、冬は室温が低いために、さらに温度の低下が早まります。
つまり、餅は食べる前・食べている時・飲み込む時で硬さやくっつきやすさが変わり、思っていた以上にのどに詰まりやすくなってしまうのです。
2.餅による窒息事故
1月の窒息事故では65歳以上の高齢者が約90%を占めています。
毎年1月は窒息で亡くなる方が特に多く、1300人以上の方が亡くなるそうです。
3.なぜ高齢者の事故が多いのか
奥歯がなくなったり入れ歯になると、顎を安定させにくくなり、かむ力と飲み込む力が低下します。
食べた物をしっかりとかんで、スムーズに飲み込むことが難しくなるのです。
また、高齢者だけではないのですが、朝は唾液の出が悪いので、のどに餅を詰まらせやすくなります。
4.餅による窒息事故を防ぐには
以下の3つの点を注意しましょう。
1.食事前に会話などをして口の準備運動をしたり、のどを潤してから食べましょう。
2.餅はなるべく小さく切って、口の中で、しっかりとかんで、唾液と十分に混ぜながら食べましょう。
3.口の中の分をすべて飲み込んでから、次の一口を食べましょう。
しかし、しっかりと予防しても、のどに詰まってしまうことがあるかもしれません。
明日はのどに詰まった時の応急手当について