まだ結婚できない男

看護師・Chad (33歳) ルックス、収入、社会的地位、全てにおいて人並み以下。ひねくれた性格ゆえに、33歳になった現在も、独り身生活を謳歌している。 しかし、時は人生100年時代、心の底では将来に不安を覚えないでもないChad。

高血圧の場合のお風呂の入り方~血圧を急上昇させない

 血圧が高い人が入浴時に倒れたり、突然死したりしてしまうというケースを、耳にしたことがあるのではないでしょうか。 入浴時は、体温の変化が激しい分、血圧にも大きく影響してきます。 そのため、高血圧の人は、入浴の仕方に注意が必要です。

 

入浴中に脳出血心筋梗塞などが起きる理由

 

 入浴時は、体温の変化とともに、血圧も激しく変化しています。 入浴する前は、暖かい部屋から、寒い脱衣所で裸になるため、血管が収縮し、血圧が上昇してきます。 そして、42℃以上の熱いお湯につかると、さらに血管が収縮し、血圧が急激に上がっていきます。 血圧が急上昇すると、脳出血などのリスクが高まります。 そのまましばらくお湯につかっていると、血管が拡張してくるため、今度は血圧が下がってきます。 血圧が下がってくると、脳梗塞心筋梗塞のリスクが高まります。 その後、(一時的に身体を洗うためなどで)浴槽から出て、次第に体温が下がってくると、再び血管が収縮し、血圧は上昇してきます。 このように、入浴時は、血圧が激しく変動するため、血管に負担がかかります。 特に、高血圧の方は、普通の人よりも血圧上昇の割合が高いため、血管へ負担が大きくかかります。 動脈硬化がある場合は、この負担に耐え切れず、血管が破れてしまう危険性もあります。 また、心臓病の人も、入浴時は、通常以上に心臓への負担がかかるため、注意が必要です。 入浴中は水圧がかかり、心臓へ戻る血液量が増し、通常よりも心臓へ負荷がかかります。 そのため、入浴の仕方には、気をつけなければなりません。

 

心臓に、負担をかけないお風呂の入り方

 

入浴前~入浴するまで


 注意する点は、お湯の温度です。 お湯の温度が高すぎると、その分、体温も急上昇するため、血圧も急激に上がってしまいます。 血圧の急上昇を防ぐためにも、お湯の温度は40度以下を目安に設定しましょう。 また、脱衣所など、入浴前にいる部屋の温度が寒いと、入浴時に温度差が大きくなります。 脱衣所も温めておくと、より血圧の急激な変化が起こりにくくなります。 冬場は、気温の差が大きくなるので、部屋を暖めるようにしましょう。 入浴するときは、すぐに熱いお湯につからずに、かけ湯をして、少しずつ体温を上げてから、ゆっくりとお湯に入ると、急激な体温上昇を防げます。

 

入浴中


入浴中に注意する点は、姿勢です。 肩までつかると、心臓に負担がかかるため、半身浴にした方が、負担を軽減できます。 ぬるめのお湯に、ゆっくりとつかって、体温を徐々に上げるようにしましょう。 長湯のしすぎも危険なので、10分程度を目安に、つかるようにしましょう。

 

お湯から出るとき


お湯から外に出るときも、副交感神経が優位となった状態で、立ち上がると、本来必要となる血圧の調整が間に合いません。 起立性低血圧が起こり、立ちくらみなどが起こる場合があります。

副交感神経が優位になる状態:リラックスした状態のこと。逆に、緊張した状態で血圧が上がるなどを「交感神経が優位になる」と言う 浴槽・手すりなどを使って、ゆっくりと立ち上がるだけでも、血圧の急激な変化を防げるため、意識してみましょう。 また、入浴時は、汗と一緒に水分が減っていき、血液がドロドロになります。 入浴の前後には水分の補給も忘れないようにしましょう。 場合によっては、入浴中も水分の補給が必要になります。

 

入浴時は、体温の変化が激しい分、血圧の変化も急激に起こります。 冬場は、寒いところから温かいお湯に入るので、体温の変化が起こり、急激に血圧が上がってしまうことがあります。 高血圧の人は、特に注意しなければ、血管や心臓に負担がかかり、心筋梗塞などの発作につながることもあります。 注意が必要です。 入り方を工夫するだけで、血圧の変化を抑えられるので、ポイントを抑えて入浴しましょう。