まだ結婚できない男

看護師・Chad (33歳) ルックス、収入、社会的地位、全てにおいて人並み以下。ひねくれた性格ゆえに、33歳になった現在も、独り身生活を謳歌している。 しかし、時は人生100年時代、心の底では将来に不安を覚えないでもないChad。

市販の目薬ってどれ買えばいいのだろ?ってお悩みの方ちょっとお付き合い下さい。

 

 

塩化ベンザルコニウム

 ベンザルコニウムは目薬の防腐剤として非常によく使われています。目薬の容器中に細菌やカビが繁殖しないように、目薬には防腐剤が添加されているのですが、目薬の8割にベンザルコニウムが入っています。細菌の細胞膜のタンパク質を変性させることによって殺菌力を発揮します。細菌の細胞膜だけでなく、角膜の細胞の細胞膜にも作用し、タンパク質を変性させてしまいます。

その結果おこるのが角膜上皮障害です。患者様に説明するときは普通角膜の傷と呼んでいます。

 角膜が健康な若くて元気な方は、防腐剤として添加されているベンザルコニウムの濃度では問題を起こしません。しかし、目薬をさすのは、高齢者だったり、糖尿病・ドライアイだったりと、角膜がもともと弱い方もいますよね。しかも、そのような方は、目薬を長期間さし続けなければならないことが多いし、1種類だけでなく何種類もささなければならないことも多いのです。そういう場合はそれだけベンザルコニウムの影響も出やすくなります。
また、角膜上皮障害の治療に使われる目薬にもベンザルコニウムが使われていることが多いのは厄介な問題です。治療しているつもりがかえって悪化させていた、なんてことになりかねません。ですから、ベンザルコニウムなんて本当は添加していないほうが角膜のためにはよいのです。

 

これを踏まえて、市販のオススメ点眼薬を紹介します。

 メントールを配合、目に入れた時にしみるような感覚を強く感じるために

「う~効く~」って思って一般市販薬で選ばれるのが多いみたいですが少しずつ角膜を痛めているのでオススメしません。

 僕が普段使っているのは、防腐剤の入っていない人工涙液の【ソフトサンティア】朝、起きた時に目が乾いていることが多い方は、水気を補うために有効です。市販の人工涙液はこれと【ロートソフトワン点眼薬】の2種類です。どちらを選ぶかは、好みの問題ですね。

 特にソフトコンタクトレンズを装着している人の場合、塩化ベンザルコニウムが入っている目薬をさすとレンズに吸着して、角膜上皮障害を起こしやすくなるというから要注意ですよ。

 目に入った花粉やほこりを洗い流したいという方には、点眼型洗眼薬の【ウェルウォッシュアイ】をオススメします。花粉は目の中に入って破裂することでアレルギー症状を起こしますが、【ウェルウォッシュアイ】には花粉の破裂を防ぐ効果もあるので、花粉の時期にはオススメですね。これにも塩化ベンザルコニウムは入っていません。

 

 花粉やハウスダストなどによるアレルギー症状がある方は、【ザジテンAL】をオススメします。処方薬と同じ成分で、同じ濃度の市販の点眼薬はこれしかありません。

もしあれば、すみませんが教えてください。

 

 疲れ目の方は、【ひとみストレッチ】赤い液体の目薬で、赤みがあるのは疲れ目に効くビタミンBが配合されているためです。疲れ目の目薬はいろいろなものが市販されていますが、必要のない成分が配合されているものが多いため【ひとみストレッチ】は余計な成分が少ないのでオススメです。

 

 目薬を何度もさす方もいますが、それは逆効果です。さしすぎるとまぶたや目の表面がかぶれたり、ドライアイの場合は逆に乾いてしまいます。用法用量をしっかり守りましょう。

 

目薬の差し方

 

1.しっかり手を洗いましょう。 手洗い

2.目薬を差す

3.目薬を差した後は、しばらくのあいだ目を閉じ、そっと目頭を押さえてください。

 *目薬を差した後、口の中に苦味を感じた事ありませんか?

身体の構造上「涙点→涙小管→涙のう→鼻涙管→鼻粘膜→口腔内」というように一本の管でつながっています。しばらく目頭を押さえるのは、目薬を差した後、口腔内に流れ出ないようにするためです。

4.あふれた目薬は、清潔なガーゼやティッシュでふき取って下さい。

5.2種類以上の目薬を差す場合は、5分以上間をあけましょう。