お餅の食べ方
お正月に決まってニュースになる、悲しいことに、高齢者がもちを詰まらせて死亡する事故。もちのほかにも、年末年始は救急搬送が増加する。
「それは何故か?」
もちによる窒息事故は毎年必ずと言っていいほど起こります。テレビなどで大きく啓蒙されているにも関わらず、一向に減りません。他にも、事故でいうとアルコールがらみが多い。寒い時期なので、軽い症状だと風邪やインフルエンザ、重症なものだと心筋梗塞や脳梗塞が多く搬送されてきます。
誤嚥
もちによる窒息は、介助できない場合には短時間で死に至る危険な事故だ。のみ込む力の弱くなった高齢者に多い。
早食いの人は特に、つまらせやすい傾向があります。もちがのどに詰まるということは、首を絞められているようなものです。心停止になり、亡くなる確率のほうが高い。救急車が到着するまで時間がかかり、周りがパニックになっている場合は救急車を呼ぶことにも時間がかかってしまいます。高齢者の方や家族は、もちは詰まる食べ物だということを大前提として食べる工夫をしてほしい。
もちの窒息は、ベテラン救命医のでも苦労する事案だと聞きます。
呼吸の気道を確保してから、気管支鏡などの器具を使ってもちを取り出すが、ちぎれたりのびたりと処理が困難。時間をかければ取り切ることは可能だが、患者様は苦しい状態が続く。
詰まった時の対処法もあるが、いざとなった時に動ける人は少ないだろう。もちは小さくして口にするなど、あらかじめ対策をしましょう。
また、50~60代男性
餅を丸飲みしたところ、翌朝からお腹が張って苦しい、嘔吐した。様子を見て2日後我慢できず病院へ。腹部超音波検査・腹部CTの結果、小腸に詰まった餅が発見されたという事例報告もあがっている。
腸閉塞(イレウス)
腸閉塞は何らかの原因で、腸の中で食べ物や消化液など内容物の流れが止まってしまう状態です。腸管が閉塞すると食べ物だけでなく消化液もたまってしまい、腸が膨れてきます。そのため腹痛、嘔吐、便秘、おならが出ない、お腹が張るという症状がでるのです。腸管に消化液がたまったままだと脱水や電解質異常があらわれ、重篤だとショック状態や意識障害をおこすこともあります。
何度もお知らせしていますがお、餅は良く噛んでたべること。入れ歯の人、歯が悪い人、顎に障害がある人、60代前後の人などはとくに気をつけましょう。
看護師国家試験まであと37日
イナNsの試験に役立つ呟き
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